着丈と身丈の違いとは？オリジナルTシャツのサイズを合わせよう

2021年01月12日

Tシャツのサイズ表記には着丈、身丈、総丈がありますが、これらを明確に理解していない方は多いかもしれません。しかし、これらの違いをしっかり理解することで自分の体に合ったTシャツを選べます。

オリジナルTシャツを制作する際は、より自分にぴったりのTシャツを作りましょう。
本記事では着丈、身丈、総丈など、オリジナルTシャツを作る際に気をつけたいTシャツのサイズ表記について解説します。

身丈と着丈の違いは測定基準の違い

身丈と着丈の違いは測定基準の違いにあります。
身丈: 和服（特に着物）に使われ、後ろ中心部の首の付け根から裾までの長さを測定。
着丈: 洋服に使われ、前または後ろ中心部の襟の付け根から裾までの長さを測定。
衣類を購入する際にどちらの測定基準が使われているかを確認することが重要です。以下に着丈・身丈の詳しい説明を行います。

身丈とは肩から裾までの長さのこと

身丈は肩の付け根から裾までをまっすぐに結んだ線の長さのことです。
首の横の部分からの長さだと覚えておけば良いでしょう。

身丈は首のリブを含むので、身丈の方がやや長くなります。
ショップによっては着丈と身丈の基準が曖昧になっていることもありますので、
サイズを計測してきちんと確認してから購入、注文しましょう。

着丈とは首の付け根から裾までの長さのこと

着丈とは、洋服の後ろの首の付け根から裾までを一直線で結んだときの長さです。
Tシャツやカットソーの場合は、首のすぐ下から裾までの長さで、ジャケットやポロシャツなどの場合はえりの付け根から裾までの長さのことです。

パーカーの場合はフードの付け根から裾までの長さを指します。
えりやフードがついている場合、これらは着丈に含まれません。

身丈と着丈は計測の違いが生まれた背景

身丈と着丈の違いが生まれた背景には、和服と洋服の歴史的背景や文化的な違いが深く関わっています。和服、特に着物は、日本の伝統的な衣装として古くから存在してきました。和服は、体に巻きつけて着用する形式であるため、後ろ中心部からの測定が最も適しています。伝統的な和服の仕立ては、簡素さと均一性を重視し、「身丈」の測定方法が発展しました。
洋服の歴史は中世ヨーロッパに遡ります。洋服は、身体にフィットする形で作られ、特に近代においては、仕立て技術が発展し、精密な採寸が可能となりました。洋服は、肩から垂れ下がる形式で作られ、身体にフィットする形が重視されました。洋服の仕立て技術の発展に伴い、精密な測定方法が必要となり、｢着丈｣の測定方法が確立されました。

タンクトップやキャミソールは総丈と呼ぶ

タンクトップやキャミソールの場合は、着丈ではなく総丈と呼ぶこともあります。総丈は、肩紐の先端から裾までの長さのことです。
Tシャツと同じように首の後ろからサイズを測ると短くなってしまうため、このように計測する場所が変わっています。オリジナルのTシャツではなく、タンクトップやキャミソールを制作する際は注意しましょう。

自分にピッタリの身丈・着丈を選ぶコツ

サイズ表記だけでなくモデル写真も参考にする

昨今、アパレル系のサイトでは店員さんや購入者がモデルとしてコーディネート写真を載せています。モデルの身長や体型を参考にすることで、自分との比較ができ、サイズ表記だけではわかりにくい服のシルエットやフィット感を、モデル写真を見ることで視覚的に理解できるとともに、モデルがどのようにその服をスタイリングしているかを確認することで、自分がその服をどう着こなせば良いかのアイデアを得られます。

口コミ・レビューもチェック

他の購入者のレビューやフィードバックを確認することで、その商品が実際にどのようにフィットするかを
知ることができます。特に、サイズ感や素材の感じについてのコメントは参考になります。

持っている服のサイズを参考にする

Tシャツのサイズ表記は、S、M、Lといったものだけでなく、着丈、身丈、総丈、身幅、肩幅などの細かいサイズがあります。
せっかくオリジナルTシャツを作るのなら、デザインだけでなくサイズ感にもこだわって着心地のいい一着を手に入れましょう。細かくサイズを指定するためには、まず自分が1番着心地のいいサイズ感を知る必要があります。手持ちのTシャツから最適なものを選び、サイズを測定してみてください。そこから自分に最適なTシャツのサイズを見つけ、オリジナルTシャツをオーダーする際により近いサイズのTシャツを選びましょう。

最善な方法は試着すること

オンラインで購入する場合でも、可能であれば実店舗で試着することをお勧めします。手持ちのサイズと同じサイズ感でも服の素材や質感などによっても見映えや雰囲気が変わります。
試着することで、 動いたときに窮屈に感じないか、または余裕がありすぎないか動きやすさを確認します。また鏡で全体のバランスを確認し、自分に合ったスタイルかどうかを判断します。

身丈・着丈以外のサイズ表記と計測方法

身幅は体の幅のサイズのこと

身幅は、服の横幅のことです。
Tシャツのようなシンプルな形の衣類の場合、脇の付け根から反対の脇の付け根までの距離です。

胸囲は胸の最も大きい部分を一周させた距離のことを指しますので、服の身幅の倍の長さになります。
着丈や身丈がぴったりでも、この身幅や胸囲が小さすぎるとTシャツが上に引っ張られてジャストな丈感を楽しめ
なくなってしまいます。
ゆとりのある身幅、胸囲かどうかも、事前に確認しておきましょう。

肩幅のサイズ感も重要

Tシャツを選ぶ際は、肩幅のサイズにも気をつけましょう。
ジャストサイズのTシャツを選びたい場合は、肩幅の縫い目がちょうど自分の肩幅のところに来るような
サイズを選びましょう。

タイトめなTシャツを選びたい場合は肩幅の縫い目が自分の肩幅よりやや内側に来るサイズがおすすめです。
ゆったりめなTシャツにしたい場合は、肩幅の縫い目と自分の肩幅を合わせつつ、身幅が広いサイズを選ぶと、
シルエットはかっこいいまま、着心地のいいサイズ感を楽しめます。

袖丈でTシャツの長さを確認する

袖丈は、肩の先から袖口の先の直線の長さです。首から袖の先ではなく、肩先から袖の先までですので間違えないようにしましょう。

同じTシャツでも、袖丈が違うだけでかなり違った印象になります。
フェミニンな印象にしたいなら袖丈は短い方が可愛らしい仕上がりになりますが、一般的なTシャツやボーイッシュな
仕上がりにしたい場合は標準からやや長めの袖丈のTシャツを選ぶ必要があります。

身丈・着丈以外のサイズと計測方法の詳細についてはコチラから