展示会で「素通りされない」スタッフTシャツ。ロゴ配置と視認性の黄金比
2026年06月05日
展示会で来場者に足を止めてもらうために、大型パネルやモニター、のぼり、パンフレットに力を入れる企業は多いです。 もちろんそれらは大切ですが、意外と見落とされがち
コラム
2026年06月11日
法人用のTシャツやポロシャツ、スタッフウェアを作るとき、意外と見落とされやすいのが洗濯耐久性です。 納品された直後はきれいでも、数回洗っただけでロゴがひび割れたり、端から剥がれたり、色が薄くなったりすると、会社やお店の印象まで悪く見えてしまいます。 特に、飲食店、イベント会社、物流会社、工場、介護施設、スポーツチームなどでは、ユニフォームを何度も洗濯します。 毎週、場合によっては毎日のように洗うこともあるため、プリント方法の選び方を間違えると、思ったより早く劣化してしまいます。 法人注文で大切なのは、「最初に安く作れるか」だけではありません。 長くきれいに着られるか、追加発注しても同じ品質で作れるか、洗濯を繰り返してもロゴの見栄えが保てるかまで考える必要があります。 つまり、プリント手法選びは単なる加工方法ではなく、会社のブランドイメージを守るための判断でもあります。 「100回洗ってもロゴが剥がれない」と聞くと、どんな条件でも絶対に剥がれないプリントがあるように感じるかもしれません。 しかし実際には、生地の素材、プリント方法、洗濯温度、乾燥機の有無、デザインの細かさなどによって耐久性は大きく変わります。 たとえば、家庭用洗濯機で裏返して洗う場合と、業務用ランドリーで高温洗浄・高温乾燥を繰り返す場合では、プリントへの負担がまったく違います。 家庭洗濯では問題なくても、業務洗濯では劣化が早くなることもあります。 また、「剥がれにくい」と「色落ちしにくい」は別の話です。 ロゴが剥がれていなくても、色が薄くなって読みにくくなれば、法人ウェアとしては失敗です。 反対に、色は残っていてもプリント面が割れてしまえば、清潔感がなく見えてしまいます。 そのため、法人注文では剥がれにくさ・割れにくさ・色落ちしにくさ・着心地・コストを総合的に見て選ぶことが大切です。 法人ロゴやスタッフウェアで最も定番といえるのが、シルクスクリーンプリントです。 版を作り、インクを生地に直接刷り込む方法で、単色ロゴや少色デザインに非常に向いています。 特に、胸ワンポイント、背中の社名ロゴ、袖ロゴ、店舗スタッフ用Tシャツなどには相性がよく、適切に加工すれば洗濯にも強いです。 枚数が多くなるほど1枚あたりの単価も下がりやすいため、100枚、300枚、500枚といった法人注文では非常に使いやすい方法です。 一方で、色数が多いデザインや写真のようなフルカラー表現には向きません。 色数が増えるほど版代も増えるため、ロゴを1色〜3色程度に整理できる場合におすすめです。 DTFプリントは、専用フィルムにデザインを印刷し、熱プレスで生地に圧着する方法です。 フルカラーに対応でき、版代が不要なため、小ロットや多色デザインに向いています。 たとえば、グラデーション入りのロゴ、キャラクター、細かいイラスト、写真風のデザインなどは、シルクスクリーンよりDTFのほうが作りやすい場合があります。 少量で何種類も作りたい法人グッズや、キャンペーン用ウェアにも便利です。 ただし、大きなベタ面をプリントすると、少しフィルム感が出たり、通気性が気になったりすることがあります。 夏場に着るスタッフTシャツや、長時間作業するユニフォームでは、プリント面積を大きくしすぎない工夫も必要です。 熱転写プリントは、シートを熱で圧着する方法です。 背番号、個人名、部署名、スタッフ名など、1枚ずつ違う内容を入れる場合に便利です。 スポーツユニフォームやイベントスタッフ用ウェアではよく使われます。 ただし、シートの品質や圧着条件によっては、端から浮いたり、ひび割れたりすることがあります。 長期使用する法人ロゴのメイン加工として使う場合は、耐久性をしっかり確認したほうが安心です。 昇華転写プリントは、ポリエステル素材にインクを染み込ませるようにプリントする方法です。 プリント面が生地と一体化するため、剥がれにくく、スポーツウェアやドライTシャツに向いています。 特に白系ポリエステルのTシャツには相性が良く、軽い着心地を保ちやすいのもメリットです。 ただし、綿素材や濃色生地には基本的に不向きです。 素材が限定されるため、法人用の一般的な綿Tシャツや濃色ウェアには使いにくい場合があります。 法人注文でよくつかわれる5つのプリント方法を、用途・耐久性・注意点で比較 法人の定番ユニフォームとして長く使うなら、まず検討したいのはシルクスクリーンプリントです。 社名ロゴや店舗ロゴなど、色数の少ないデザインであれば、耐久性・コスト・仕上がりの安定感のバランスが非常に良いです。 一方で、フルカラーのロゴや細かいデザインを少量で作りたい場合は、DTFプリントが向いています。 版代が不要で、小ロットでも作りやすいため、展示会用、キャンペーン用、EC販売用のテスト商品などにも使いやすいです。 スポーツイベントや屋外作業用のドライTシャツで、白系ポリエステル素材を使うなら、昇華転写も有力です。 生地に染み込むような仕上がりなので、軽くて剥がれにくいウェアを作りたい場合に向いています。 個人名や背番号など、1枚ずつ違う内容を入れる場合は、熱転写プリントが便利です。 ただし、メインの会社ロゴを長期間きれいに保ちたい場合は、シルクスクリーンやDTFと比較して決めるのがおすすめです。 プリントの耐久性は、加工方法だけで決まるわけではありません。 実は、ロゴデザインの作り方もかなり重要です。 細すぎる線、小さすぎる文字、複雑すぎるデザイン、広すぎるベタ面は、洗濯を繰り返したときに劣化が目立ちやすくなります。 特に法人ロゴの場合、読めなくなることが一番の問題です。 せっかくロゴを入れても、数か月後に文字が潰れたり、細い線が欠けたりすると、ブランドイメージが損なわれます。 長く使う法人ウェアでは、線を少し太めにする、文字を読みやすくする、色数を絞る、細かい装飾を減らすといった工夫が大切です。 シルクスクリーンで作る場合は、1色〜3色程度に整理したシンプルなロゴのほうが、見た目も耐久性も安定しやすくなります。 どれだけ良いプリント方法を選んでも、洗濯方法が悪いと劣化は早くなります。 法人ウェアを長持ちさせるには、社内で簡単な洗濯ルールを共有しておくのがおすすめです。 基本的には、裏返して洗う、洗濯ネットを使う、漂白剤を避ける、高温乾燥機を避ける、プリント面に直接アイロンを当てないことが大切です。 また、濡れたまま長時間放置すると、色移りや劣化の原因になる場合があります。 特に業務用洗濯を利用する場合は注意が必要です。 高温洗浄や高温乾燥はプリントに大きな負担がかかります。 飲食店、介護施設、工場、宿泊施設などで業務洗濯を前提にする場合は、発注前に必ずプリント会社へ相談しましょう。 法人注文で失敗を防ぐためには、発注前に以下の内容を整理しておくとスムーズです。 この情報があるだけで、プリント会社からの提案精度はかなり上がります。 逆に、条件を伝えずに「安く作りたい」だけで進めると、あとから洗濯耐久性や仕上がりで後悔する可能性があります。 法人注文でロゴ入りウェアを作るなら、プリント方法は慎重に選ぶべきです。 単色・少色ロゴを大量に作るならシルクスクリーン、フルカラーや小ロットならDTFプリント、白系ポリエステルのスポーツウェアなら昇華転写、個人名や番号なら熱転写が向いています。 大切なのは、価格だけで決めないことです。 使用期間、洗濯頻度、素材、デザイン、追加発注の有無まで含めて考えることで、長くきれいに使える法人ウェアを作れます。 ロゴ入りウェアは会社の顔です。 新品のときだけきれいなのではなく、何度も洗って、何度も着ても、きちんと見えることが大切です。 長期的なコストとブランドイメージを考えるなら、最初のプリント手法選びにこだわる価値は十分あります。 絶対に剥がれないと断言できる方法はありません。 洗濯条件や素材によって耐久性は変わります。 ただし、条件に合ったプリント方法を選べば、長期使用に強いウェアは作れます。 単色や少色のロゴを大量に作るなら、シルクスクリーンがおすすめです。 耐久性、コスト、仕上がりの安定感に優れています。 DTFプリントを使えば、フルカラーでも比較的耐久性のある仕上がりが可能です。 ただし、大きなベタ面や高温乾燥には注意が必要です。 白系ポリエステルなら昇華転写、濃色ドライTシャツならシルクスクリーンやDTFが候補になります。 素材やデザインによって最適な方法は変わります。 使用目的、枚数、素材、洗濯頻度、乾燥機の有無、デザイン内容、追加発注の予定を伝えると、適切なプリント方法を提案してもらいやすくなります。
法人ウェアは「洗濯後の見た目」で差が出る
「剥がれないプリント」を選ぶときの基本
法人注文でよく使われるプリント手法
シルクスクリーンプリント
DTFプリント
熱転写プリント
昇華転写プリント
プリント手法の比較表

法人注文ならどの方法を選ぶべき?
ロゴデザインも耐久性に関係する
洗濯で長持ちさせるポイント
発注前に確認したいチェック項目

まとめ
FAQ
Q1. 100回洗っても絶対に剥がれないプリントはありますか?
Q2. 法人ロゴにはどのプリント方法が一番おすすめですか?
Q3. フルカラーのロゴでも長持ちしますか?
Q4. ドライTシャツにはどの加工が向いていますか?
Q5. 発注前に何を伝えればいいですか?
この記事の監修者
オリジナルTシャツ作成「トミーズ」の店長。Tシャツ作りのノウハウや商品紹介動画をこれまでに約300本配信中。トミーズテレビ チャンネル