SDGsとは正式名称「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった略称で日本語では「持続可能な開発目標」という意味になります。2015年の国連サミットにおいて全会一致で採択され、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で国際社会全体で取り組み、達成するために掲げられた目標になります。目標の中身は、不平等・格差による貧困、内戦・紛争からの情勢不安、温暖化がもたらす気候変動、さらに感染症の問題など現在世界では過去にないほど沢山の問題・課題に直面しています。 この状態のままでは世界で安定して暮らし続けることができなくなる、そんな危機感から、世界中のさまざまな立場の人々が話し合い、課題と解決方法を考え、掲げられた目標こそがSDGsになります。
近年、オリジナルTシャツ・オリジナルアイテム関連でもサスティナブルに配慮した素材を使用したアイテムが各メーカーから数多く発表され、ライブやフェスなどのイベントの物販や企業や学校イベントでのスタッフT、販促品・記念品などを中心に数多く作成されています。特に若い世代はSDGsに関する授業が行われることなどから『モノ』の消費ではなく『イミ』の消費をするという意識が非常に高く、今後その傾向はより一層高まっていくものと思われます。
オリジナルTシャツに使用される事の多いコットンTシャツ。そのコットンに使用される綿花の栽培は、害虫駆除などの目的から化学肥料や殺虫剤、除草剤といった農薬がたくさん使われており、土壌や水質への悪影響が問題視されています。また人体への健康被害、児童労働に関しても問題視されていました。そこで、農薬や化学肥料を使用しないコットンを作ろうという目的から、農薬を3年以上使っていない土地で、有機農法によって育てる、などの基準のもと育てられた綿花を材料にしたものがオーガニックコットンです。オリジナルTシャツにオーガニックコットンを使用することにより、環境だけでなく人にもやさしい社会に一歩近づきます。
リネンは亜麻(あま)の茎を原料とした天然繊維です。リネンは栽培に化学肥料や農薬をほとんど必要とせず、さらに成長はコットンに比べ早く、収穫まで100日くらいと言われています。また成長する際に光合成も盛んに行い、二酸化炭素の吸収により地球温暖化の防止に貢献しています。サスティナブルが推進される社会で「環境負荷の低いエコ素材」として改めて注目されています。自然素材の中で強度の高い素材としても知られるリネンが使用されたコットンリネンでオリジナルアイテムの作成はいかがでしょうか。
世界の開発途上国にとってコットン生産は経済を支える重要な農産品になります。ただ立場の弱い開発途上国にとって不当に安い価格・低い賃金で取引されているのが実情です。そこでその価値に見合った適正価格で継続的に公正な取引を行い、労働者の人権や生活水準を守るためのしくみがフェアトレードです。国際フェアトレード認証基準を受けたフェアトレードコットンでノベルティ、記念品などにオリジナルトートバッグの作成をご提案いたします。
SDGsの取り組みの中で、資源の無駄使い、ペットボトルの不法投棄などによる海洋汚染など環境保全の視点から注目されている再生ポリエステル素材。回収したペットボトルを細かく粉砕しペレット状にし糸や繊維に加工する手法で、ポリエステル繊維とペットボトルの原料はとても似ているためTシャツやポロシャツをはじめとしたアパレルの現場で昨今重宝されています。ペットボトルを原料としているためわりと安価で作成できる点、形状安定性に優れた点、吸湿・吸水性が高い点など、環境保全以外のメリットがいっぱいつまったアイテムです。オリジナルTシャツ作成の際にはぜひご検討ください。
コットンといえば製造工程において環境や人に大きな負荷がかかっています。サスティナブルな素材として注目を浴びているのが再生コットンです。製造工程で余った本来は廃棄されるはずのコットン生地の切れ端などを再加工して作られます。生地本来の色を生かし再加工するため染色の必要がなく、環境負荷の部分でも抑えられるのも重要な点です。近年ではアパレルブランドも製品開発に取り組んでおり、コットン本来の質感を残したまま加工されるので手触りの良さが印象的。地球にやさしい再生素材で作るオリジナルTシャツ。ぜひお薦めします。
SDGsを進めるなかで課題の一つでもある食品ロス。食品廃棄物の量は年々増えており、結果的に地球温暖化にもつながるため食品廃棄を削減を目指さなければいけません。アパレル業界で新たな試みとして製品開発されたフードテキスタイル素材。廃棄される食品の野菜や果物の切れ端などに含まれる色を染料で染め上げているので他にはないやさしく馴染んだ色合いが特徴的です。考えるきっかけとしてフードテキスタイル素材でオリジナルTシャツ作成はいかがでしょうか。