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コラム
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会社でオリジナルTシャツ制作を進めようとしたとき、意外と悩むのが「稟議をどう通すか」です。 担当者としては、イベントで必要、スタッフで統一感を出したい、会社のPRにもなると思っていても、上司から見ると「本当に必要なの?」「費用に見合う効果はあるの?」という判断になります。 つまり、稟議で大事なのは「作りたいです」ではなく、会社として作る理由があると伝えることです。 オリジナルTシャツは単なる衣類ではありません。 展示会やイベントではスタッフを見つけやすくし、社内行事では一体感を生み、ノベルティとして使えば会社名やブランドを広げる販促ツールにもなります。 この記事では、上司を説得しやすい稟議の書き方と、発注前に確認しておきたい見積書のチェックポイントを実務目線で解説します。 稟議を通すうえで最初に整理したいのは、何のために作るのかです。 「イベントで着るため」だけでは少し弱い印象になります。 たとえば、「展示会で来場者がスタッフを識別しやすくするため」「写真やSNS投稿で会社ロゴの露出を増やすため」「社内イベントでチームの一体感を高めるため」と書くと、会社としての目的が伝わりやすくなります。 上司が見ているのは、デザインの良し悪しだけではありません。 むしろ、費用をかける意味があるのか、他の方法では代替できないのか、予算内に収まるのか、トラブルなく納品できるのかを気にしています。 そのため、稟議書には「使用目的」「使用日」「使用場所」「対象者」「制作枚数」「見積金額」「期待できる効果」を簡潔にまとめることが大切です。 たとえば展示会用であれば、「社員およびサポートスタッフ合計15名が着用し、来場者対応をスムーズにするため」と書くと、必要性が具体的になります。 周年記念や採用イベント用であれば、「記念品として配布するだけでなく、説明会や撮影素材としても活用できる」と伝えると、単発の支出ではなく、複数の場面で使えるアイテムとして説明できます。 上司は「なんとなく良さそう」ではなく、「会社にとってどう役立つのか」を知りたいものです。 そのため、オリジナルTシャツを作る目的は、できるだけ具体的な場面に結びつけて説明しましょう。 オリジナルTシャツ制作の稟議書は、難しい文章にする必要はありません。 大切なのは、上司が判断しやすい順番で情報を並べることです。 おすすめの構成は、以下の流れです。 稟議書で特に効果的なのは、数字を入れることです。 「たくさん作ります」ではなく、「スタッフ用30枚、予備10枚、配布用60枚の合計100枚」と書くほうが説得力があります。 「何度か使います」ではなく、「展示会、社内イベント、採用説明会で再利用予定」と書くと、費用対効果も伝わりやすくなります。 上司からよく聞かれるのが「もっと安い業者はないの?」という質問です。 これに備えるために、できれば2〜3社の見積を比較しておきましょう。 最安値の業者を選ぶ必要はありません。 大切なのは、価格だけでなく、納期、デザイン調整、送料、追加注文のしやすさなどを含めて総合的に判断したことを示すことです。 「価格はA社より少し高いが、納期が安定しており、デザイン調整費と送料が含まれているため、総合的に安心して発注できる」と説明できれば、上司も納得しやすくなります。 オリジナルTシャツ制作の見積書を見るときは、合計金額だけで判断しないようにしましょう。 Tシャツ制作の費用は、商品代、プリント代、版代、デザイン調整費、送料、袋入れ費用など、複数の項目で構成されています。 一見安く見える見積でも、必要な費用が別途になっている場合があります。 特に確認しておきたいのは、以下の項目です。 法人案件で特に注意したいのは納期です。 イベント日が決まっている場合は、希望納品日から逆算して、デザイン確定日、サイズ確定日、発注締切を確認しておく必要があります。 社内承認に時間がかかると、通常納期に間に合わず、特急料金が発生することもあります。 稟議書には「〇月〇日までに承認いただければ通常納期で対応可能」と記載しておくと、上司も判断しやすくなります。 見積書で見落としやすいのが、後から発生する追加費用です。 たとえば、デザイン修正費、色替え費用、袋入れ費用、個別仕分け費用、特急料金、追加送料などがあります。 最初の見積金額が安くても、必要なオプションを追加すると、結果的に他社より高くなることもあります。 稟議を出す前に、税込・送料込・必要な作業込みの最終金額を確認しておきましょう。 オリジナルTシャツ制作では、プリント方法の違いも理解しておくと稟議が通しやすくなります。 代表的なのは、シルクスクリーンとDTFプリントです。 シルクスクリーンは、版を作ってインクを直接刷る方法です。 同じデザインをまとまった枚数で作る場合や、1色〜3色程度のロゴ・文字デザインに向いています。 枚数が多くなるほど1枚あたりの単価を抑えやすく、企業ユニフォームやイベントTシャツでは定番のプリント方法です。 ただし、色数やプリント箇所ごとに版代がかかることがあるため、見積書で確認が必要です。 DTFプリントは、専用フィルムに印刷したデザインを熱で圧着する方法です。 版代が不要で、フルカラーや小ロット制作に向いています。 写真風のデザインやグラデーションを使いたい場合にも選びやすい方法です。 ただし、大きなプリント面では着心地や質感に影響が出ることもあるため、用途に合わせた判断が必要です。 稟議書では、「今回は100枚制作で1色ロゴのため、コスト面を考慮してシルクスクリーンを選定」と書くと、選定理由が伝わりやすくなります。 また、「今回は20枚の小ロットでフルカラーのため、版代不要のDTFを選定」と書けば、プリント方法をきちんと比較したうえで判断している印象になります。 単に業者にすすめられたからではなく、枚数・デザイン・予算・納期に合わせて選んだと説明できることが大切です。 以下は、実際の稟議書に使いやすい文章例です。 会社の書式に合わせて調整して使えます。 2026年〇月開催予定の展示会において、来場者対応スタッフの識別性向上および当社ブースのブランド訴求を目的として、オリジナルTシャツを制作したく申請いたします。 当日は社員およびサポートスタッフが着用し、来場者がスタッフを判別しやすい環境を整えることで、案内や商談誘導を円滑にする効果が見込まれます。 また、展示会当日の写真やSNS投稿、採用広報用の撮影素材としても活用できるため、イベント終了後も継続的なPR効果が期待できます。 制作内容は、Tシャツ〇〇枚、左胸1色ロゴ、背面1色プリントを想定しています。 複数社より見積を取得し、価格、納期、デザイン調整対応、送料を比較した結果、総合的に〇〇社が適していると判断しました。 見積金額は税込〇〇円で、商品代、プリント代、版代、送料を含みます。 なお、デザインについては社内確認後に入稿し、プリント前に完成イメージを確認します。 余剰分については、社内イベントや次回展示会の予備として活用予定です。 以上の理由により、オリジナルTシャツ制作費の承認をお願いいたします。 オリジナルTシャツ制作の稟議を通すには、「作りたい」ではなく「会社として必要」と伝えることが大切です。 使用目的、枚数、金額、業者選定理由、期待効果、リスク対策を整理すれば、上司は判断しやすくなります。 また、見積書では合計金額だけでなく、商品代、プリント代、版代、送料、デザイン費、納期、追加費用まで確認しましょう。 シルクスクリーンとDTFの違いを理解しておくと、なぜそのプリント方法を選ぶのかも説明しやすくなります。 稟議は、勢いで通すものではなく、上司の不安を先に消しておくものです。 目的と費用の妥当性をきちんと示せれば、オリジナルTシャツ制作は単なる支出ではなく、イベント運営や販促、社内一体感づくりに役立つ実用的な投資として伝えられます。
オリジナルTシャツ制作の稟議は「目的」を明確にする
使用シーンを具体的に書く
上司を納得させる稟議書の書き方

複数社の見積比較を入れる
見積書で確認すべきチェックポイント

追加費用が発生しやすい項目に注意する
シルクスクリーンとDTFの違いも説明できると強い
シルクスクリーンが向いているケース
DTFプリントが向いているケース
稟議書での書き方例
稟議書に使える文面例
件名:展示会用オリジナルTシャツ制作に関する稟議
まとめ
この記事の監修者
オリジナルTシャツ作成「トミーズ」の店長。Tシャツ作りのノウハウや商品紹介動画をこれまでに約300本配信中。トミーズテレビ チャンネル